銘柄選定基準

基本的な考え方

  1. PBR0.5倍以下
  2. PER10倍以下
  3. オンリー1な側面がある
  4. 利益剰余金が有利子負債の2倍以上
  5. 過去5年くらいの値動きをみて底値付近にあるとみられる

※上記の1及び2~5のうちすくなくとも1つを満たすものを選定の基準とする(日本株であることが大前提)

1.PBR0.5倍以下

PBRとは、Price Book-value Ratioの略であり、純資産倍率(時価総額を純資産で割ったもの)、いわゆる企業の解散価値を表すものです。

ちまたでは、「PBRは1倍が目安」ということがいわれていますが、日本株は成長性が期待できないからか低評価で1倍割れの銘柄はざらにあります。そして、その状態が長く続いています。

このため、もう一歩踏み込んで「0.5倍」を基準としました。利益を出し続けている企業で0.5倍を割れてくると、さらなる下値余地は小さくなってくると考えられます。また、経営者もさすがに「うち評価されてないな」と思い、自社株買い等を検討するかもしれません。

なお、本条件はすべての銘柄選定における必須条件になります。

2.PER10倍以下

PERとは、Price Earnings Ratioの略であり、株価収益率(株価を1株当たり純利益で割ったもの)、いわゆる企業が稼ぐ力を表すものです。

例えば、株価500円でPBR0.5倍(1株当たり純資産1000円)の銘柄について、PER10倍の業績(1株当たり純利益50円)を10年続けたとします。そして、純利益がすべて純資産に加算されると仮定すると、10年の積算は株価にして500円分となり、1株当たり純資産は1500円となり、PBRは約0.33倍まで低下します。このとき、利益の成長はなくても一定の利益を出し続けている企業の株価は500円のままでしょうか。ジリジリではありますが、上がってくるのではないでしょうか。

3.オンリー1な側面がある

これは、「見捨てられた銘柄」には中小企業が多く、業界全体でNO1というのは難しいですが、特定の分野・地域でのNO1、いわゆるオンリー1な企業は存在します。これらの企業は特定の分野・地域でNO1ですので、他企業との差別化を図れており、しかも継続することが可能であると考えられます。

4.利益剰余金が有利子負債の2倍以上

利益が十分余っているくらいでないと、自社株買いの可能性も低いですし、利益剰余金に比べて有利子負債が余りにも多い企業は倒産リスクも高くなりますので長期投資には向かないと考えています。

このため、利益が十分余っている目安として、本基準を設定しました。

5.過去5年くらいの値動きをみて底値付近にあるとみられる

この基準は非常に主観的な要素が強いですが、値動きというものはその後の値動きを推測する上で非常に重要なことが経験則から分かっていますのでチャレンジングな要素だと考えていますが設定しました。
また、この基準は実際に売買経験を積んだ人でないと分からない肌感覚な要素が含まれていますで他の人と差別化できる要素であると考えています。

タイトルとURLをコピーしました